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わが青春のウイグル~誰もが日本映画に歓喜し、健さんに憧れた~

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イリハム・マハムティ著
2023年8月発売 四六判・ソフトカバー・224ページ

まだ自由が残っていた
少年時代・青年時代の楽しくて幸せな日々

本書で私が書きたかったのは、
古くからあるウイグル、歴史と伝統に彩られたウイグルです。
誰にとっても母国は大切な存在です。
たとえどんなに蹂躙されようと私にとっては大切な母国です。

その故郷が失われていく姿を日夜見なければならない日々はたとえようもなく苦痛です。
その苦痛は、同時に私が過ごした素晴らしいウイグルの少年時代をより強く想い起こさせるのです。


〇ペマ・ギャルポ氏との特別対談収録


〇出版に寄せて 〜文化を守ることは民族の生命を守ること〜(三浦小太郎)
今現在、ウイグルでは全土の収容所化が敷かれ、ウイグル人が、何ら政治的意識を持たずとも、
ただウイグルの伝統信仰であるイスラム教を信仰したり、ウイグルの民族文化、生活習慣を守ろうとするだけで「再教育」が必要な人間として収容所に送り込まれている。
やっと国際社会も日本社会もそのことに気づき始め、不十分とはいえ、中国に対する様々な抗議を始めている。
日本においても、かつてはイリハム氏はじめ数人しか顔と実名を出していなかった時代とは異なり、
多くのウイグル人が日本ウイグル協会に参加し、様々な形でウイグル問題を訴えるようになった。
そして現在、イリハム氏は本書でその一端を明らかにし、ウイグルの様々な文化をここ日本で紹介することを、自分の新たな仕事として始めようとしている。
中国が現在行っているジェノサイドとは、ウイグル人の生命を奪うだけではない。
ウイグル人の言葉、信仰、文化、そして生活習慣を含む、すべてのウイグル人の民族性を滅ぼそうとしているのだ。(中略)
今、この日本をはじめ、様々な国に住むウイグル人が、
ウイグル語教育、ウイグル文化の保持と様々な形での啓蒙活動、そしてウイグルの文化伝統を守り、
ウイグルの正しい歴史を学び伝えていくこと、それはウイグル民族の魂と生命を守り続けることなのである。
本書はそのための第一歩であり、ここ日本において新たなイリハム氏の出発点として記録されることだろう。

〇本書「おわりに」より
ウイグルの悲劇は、日本と日本国民が今現在直面している危機と直結していることを知ってください。
現在いろいろなことが急速に進んできています。
本書をお読みいただいて、今後のことを考えていただくきっかけになれば幸いです。

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