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渡辺由紀子著
2024年3月発売 四六判・ソフトカバー・224ページ
防衛医大→陸上自衛隊医官→フリーランス医師
異色の経歴を持つ現役ドクターがいま伝えたいこと
北海道から種子島まで、必要とされればどこへでも!
日本中を飛び回って見えてきた日本医療の理想と現実
「自衛隊の医官で始まり、防衛省退職後、次の就職まで2年くらい、
いろいろな仕事をしてみたいと飛び込んだフリーランスの世界。
性に合っていたのか、もうすぐ7年目。
今は、年間200回以上飛行機に乗って、
時には新幹線で、全国の僻地の病院を飛び回る『空飛ぶドクター』となったのです」
(本書「はじめに」より)
~読者の声~
・「最初はタイトルに惹かれ、女性の働き方の多様性の1実例として興味を持ち手に取りました。著者の場合は、フリーランスと一口に言っても通常の(?)非常勤のお医者さんとは異なる点が2つあります。1つ目はタイトルにあるように通勤距離が半端でないこと、2つ目はどれか1つに専門分野が絞られているのではなく、様々な科にまたがった総合的な診察をされていることです。後者は僻地医療で求められる要件でもあります。
後者は、ご自身の父親の病気がきっかけでなぜ医師になろうとしたのかの背景と関係があり、その辺りも含め、本の前半は生い立ちなどのプライベートな側面や具体的な勤務内容、フリーランスであることのメリット、デメリットが語られ、後半は僻地医療の現実や新たな取り組みなど社会的な視点が盛り込まれています。大都市圏住まいの自分が普段あまり気にかけたことがなかった問題への提起にもなっていて、働き方を超えたところでの知見を得られたのは私にはプラスでした。
働き方については、誰しもが著者と同じようには働けないでしょうし、かなり特異な例ではありますが、1つ言えることは、著者が悩みや葛藤を抱えながらも周囲の協力を得ながら今のスタイルを切り拓いて確立させたその事実と姿勢は誰しもの参考になり、一読の価値ありと思いました。(同じになる必要はなく、真似するだけでも自分が成長しそう。)」
・「届いて2日で読み切るくらい、のめり込んで読んでしまいました。ドラマの世界と思っていたのに本当にあったんだとまずはびっくり。子育てをしながらなんてパワフル。僻地の医療問題、ニュースで見る位だったけれど身近な問題に思えた。「誰かのために」の心が伝わってきてこみ上げるものがありました」
・「各地を空飛び回り楽しみながら、その土地の人とも触れ合う。そして、仕事は厳しく困り事は多々あるものの、それらの困難を乗り越えて、前を向いて明るく生きていく姿に感動しました」
・「渡辺由紀子先生との出会いは、子育てを通してご縁をいただきましたが、ご著書では涙無しには読めない女医の半生が綴られていました。わが家の子どもたちにも勧めたい本です。医官時代の戦地にも行く気満々のアクティブさは、今でも変わらずただただ尊敬させられます。4月の出版パーティーやサイン会も楽しみです」
・「女医さんならではの繊細な仕事、元自衛官ならではのタフな仕事を終えて、先生が帰りの飛行機から眺める景色の美しさを想像しながら読みました!僻地はもちろん、地方の抱える医療問題も浮き彫りにしながら、小型機実証実験を実現する力で、もうしばらくフリーランスで、僻地医療に貢献するその姿を発信していってほしいと思います」
・「先が気になって一気読みしてしまいました。ドクターという職業は、とても大変な仕事だと思いますが、それを逞しく使命感を持って、色々な思いを持ちながらも全国を飛び回り、地域の医療を支えていくカッコ良さとその仕事の中に楽しみを見つけていけるタフさ、そして地域の生活を理解して溶け込んでいける柔軟さ、女性として家庭を持ちながらも両立していく強さ、その人間性にとても惹かれる本でした。こういう生き方があり、まだ一部であっても女性もそれができる時代になったと感慨深い一冊でもありました。所々に出てくるコラムが楽しいです。」
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